個人的に当たりの書籍でした。
私はJavaScriptについて、業務系のWEBシステムを開発する際にちょっといじった程度の知識しかありません。しかもかなり昔の事です。
この際だから基礎から説明してくれて、サンプルソースが豊富な書籍が欲しいなあと思っていたところ、この書籍を見付けたので購入しました。
この本のターゲットはノンプログラマ(WEBデザイナーなど)のようで、JavaScriptについてかなり易しく書いています。アルゴリズムはほとんど使わないので、「とりあえずこう書くとこう動く」みたいな理解になるかもしれませんが、確かにノンプログラマでも読み易そうです。
ただ私としては、以下のようなプログラマにとっても良い書籍だと思いました。
(1)初めてJavaScriptに触れるプログラマ
(2)アルゴリズムが苦手なプログラマ
(3)過去に中途半端に触れたけど、HTML5/CSS3の時代を含めて久しくJavaScriptに触れていないプログラマ
ちなみに私は(3)です。
内容は簡潔かつ分かりやすいものなので、日常的にJavaScriptをガリガリ書くような人が買う必要は全くないと思います。
当然ながら書名の通り、jQueryやAjax、node.jsなどのライブラリはほぼ説明されていません。
JavaScriptについて基礎から丁寧に説明しており、特に動的ページ書き換え(JavaScriptを使ってHTMLを書き換える)やCSS3との絡みは大変勉強になります。昨今の潮流であるライブラリやHTML5、CSS3、WebAPI等と連携した内容ではなく、JavaScript単独の基礎知識を習得できます。
また全ての説明でJavaScriptのソースが丸々記述されているので、実際に動かしながら学ぶ事ができるのも楽しいですね。
文章内容についても、最新技術についてのコラムが載っていたり、章ごとの写真も工夫されています(プログラムソースの章ではやきそばの写真があったり)。
冗談も交えたりしながら簡潔に説明しているので、非常に読み易いと思います。
なかなか良い買い物でした。