(1)Strutsとは
Apache Software Foundationによって開発されたWEBアプリケーションフレームワークです。
ざっくり言うと、Apacheさんが作った「こんな風に作るとWEBアプリができるよ」っていう共通のやり方(フレームワーク)です。
何が良いのかというと、何をおいてもMVCモデルです。
プログラムを役割ごとにハッキリ分ける事で分かりやすくWEBアプリを作ってゆける事から、2000年代始めまでエンタープライズ系(企業向けの業務系システム)のWEBアプリ現場を席巻しました。
その後も多くのフレームワークが生まれましたが、同分野で後継になりえるものは生まれていません。(と私は思います)
(2)なぜ今更Struts 1.x系か
前述したとおり、Struts1は過去の技術です。
バージョン1.3を最後に2008年に開発が終了し、2013年にはサポートが終了しています。加えて深刻な脆弱性も見つかっており、後継のStruts2も存在します。
本来はもう使うべき技術ではないのですが、色々な事情があって未だにStruts1は他の技術と組み合わせながら現場で使われる傾向にあります。
※事情=後継のStruts2がStruts1と互換していない、Struts1の後釜になるフレームワークが生まれなかった、等々
また、完全に現場で使われなくなったとしてもStruts1はMVCのハシリだったため、モデル等の分け方も比較的単純で、MVCモデル習得のために非常に良い教材になりえます。
改めてこの技術を使ってシステムを構築すべきではありませんが、習得を志す機会は未だ少なくない技術だと思います。
とはいえ過去の技術ゆえに書籍は絶版気味の上、Struts1系の技術サイトが新しく作られることはほとんどありません。
ですので最低限度、Struts1を使ってWEBアプリケーションを作るところまでをサポートする知識をここに残すことにしました。