おススメのラノベ8作品@有名ドコロ除く

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メディアミックスされたような有名どころは極力避けてます。
素晴らしさの割に埋もれている感のあるラノベの中から、おススメ8作品です。

過去作品も多いので、書店ですぐに手に入るものは少ないかも知れませんが。

ギフテッド(電撃文庫) 発売:2011/11 刊行状況:2巻打切り状態
作者:二丸修一 イラスト:りょう@涼
大企業の幹部候補生になるために集まった天才たちが争う、というテーマからしてラノベっぽくない感じです。出だしから斬新な展開で一気に引き込まれました。
先の読めない展開が続き、一貫して緩む事のない勢いが最後まで継続します。
今まで購入した千冊以上のラノベの中でも一番に推す作品なのですが、二巻で打切り状態。あまりに尖がり過ぎたキャラクターが一般受けしなかったのだと思います。
そのためか二作目「女の子は優しくて可愛いものだと考えていた時期が俺にもありました」は一転して一般受けを狙ったようなキャラクターで占められています。とはいえ相変わらず話の面白さは健在。
でもぜひ、またギフテッドのような尖がった作品が読みたいです。

 

フェノメノ(星海社FICTIONS) 発売:2012/06 刊行状況:6巻完結
作者:一肇 イラスト:安倍吉俊
オカルトサイト『異界ヶ淵』から謎の都市伝説的な少女「美鶴木夜石」に出逢った事で物語が始まる。
臆病だけどオカルトマニアな大学生ナギが怪異に踏み込んでいく様に、えもいわれぬ恐ろしさを感じられます。
旧世代のWEB怪談を彷彿とさせる、やや古い時代のホラーな雰囲気で、嘔吐系ヒロインというのも斬新です。懐かしき青春の時代を感じさせる作品。物語の雰囲気を際立たせる美麗なイラストにも楽しまされます。
作者の一肇さんは他にも色々作品を出しており、最近、最も新刊が気になる作家さんです。「少女キネマ」もとても面白かったです。

 

スワロウテイル/人工少女販売処(ハヤカワ文庫JA) 発売:2010/06 刊行状況:4巻(3巻+前日譚1巻)完結
作者:籘真 千歳 イラスト:竹岡美穂
男女が病気によって隔離された未来。互いに人を模した人工妖精を異性として生活している。自警団の人間である曽田と規格外の不良品第五等級の人工妖精揚羽が、連続殺人犯『傘持ち』を追いかける。
ヒューマノイド共生SFと銘打たれた本作は細かい設定がとても興味深いです。人工妖精の性質やそれを研究する者、エネルギーや食糧の問題など、精緻に考え練られた世界観に魅了されました。
人間くさい曽田と、悩みながらも愚直に生きていく人工妖精の生き様、衝突なども見ていて飽きません。ぜひまた違う物語も書いて頂きたい。

SHI-NO(富士見ミステリー文庫) 発売:2006/02 刊行状況:10巻完結
作者:上月雨音 イラスト:東条さかな
大学生の『僕』と小学5年生の志乃ちゃんとの純愛系ミステリー。
闇と共にある異常な雰囲気を纏う志乃とともに残忍な事件に巻き込まれる普通の青年、というスタイルで物語が進みます。純愛とかミステリーとか謳っていますが、何より登場人物の心に秘めた狂気にこそ本作の真髄があると思っています。
流石に小学生がヒロインという点で買い辛さがあり、あまり売れなかったのではないかと思います。でもとても面白い作品です。

ダブルブリッド(電撃文庫) 発売:2000/02 刊行状況:11巻(10巻+短編集1巻)完結
作者:中村恵里加 イラスト:藤倉和音
特殊な遺伝子を保有する生物『怪』とヒトの混血の少女、片倉優樹。巡査部長である彼女と部下である直情的な青年、山崎太一郎との交流と成長を描く。
コミック化はされていますが、結構昔の作品なので知らない人も多いかと載せました。クライマックス直前に新刊が出ないという状況には絶望しました。もはや完結は見れないのかと諦めながら長い時が経ち、およそ五年ぶりに最終巻が発売された時には異様なテンションで一人盛り上がり、すぐに読了しました。
やはり最終巻あってこそ心に残る名作になったと思います。

機龍警察(ハヤカワ文庫JA) 発売:2010/03 刊行状況:3巻続刊中(文庫3巻+1巻ハードカバーあり)
近接戦闘兵器「龍機兵(ドラグーン)」を導入した警視庁特捜部。搭乗員として雇われた傭兵3人が犯罪組織と戦いを繰り広げる。
アニメ「ミスター味っ子」、「ノワール」、「天地無用」など数多くの脚本を手がけた方の作品です。戦闘シーンの躍動感や傭兵のハードボイルドな生き様が秀逸。他の作品に「機忍兵零牙」があります。機械を使ったアクションシーンは圧巻であり、この作品ほど迫力ある物語は見たことがありません。

GOSICK RED/BLUE(角川書店) 発売:2013/12 刊行状況:2巻(既存9巻+短編4巻)
著者:桜庭一樹 イラスト:武田日向(現在はイラストなし)
GOSICK自体はアニメ化もされ、知っている人が多いのであらすじ割愛。続編でRED/BLUEが出ている事を知らない人もいるのではとの思いから載せてみました。当然ながら元の作品を全て読んでからの方が楽しめますが、このまま続編を読んでも面白いと思います。
桜庭さんは直木賞作家として文芸でも活躍されるようになってからライトノベル業界を離れており、GOSICKも物語半ばで続刊が出ない状況が続いていました。
結末は読めないのだろうと諦めていたところ、4年ぶりに新刊が出たと思いきや続けて最終巻まで連続刊行した時には感動しました。しかも年単位のブランクを感じさせないほどキャラクターはそのままで、物語の雰囲気はより深みを増しています。ぜひ懐かしい久城とヴィクトリカの掛け合いをまた楽しんで下さい。

不戦無敗の影殺師(ガガガ文庫) 発売:2014/2 刊行状況:5巻継続中
戦闘が主体かと思いきや、主人公は社会の縛りや周囲の見えない力に戦いを挑んでゆきます。力だけではない戦いを挑むところがちょっと異色なラノベ。
社会のしがらみが絡み合い、巻数が進むごとに独特な味わいを深めていくのも驚きます。特に著者と出版社の方が狙ってやっているのか、この作品の根源にある目に見えない力との戦いが一層面白くなってきており、この先の展開も気になる作品。

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