Python Flaskのチュートリアルを進めるにあたって、私は以下の環境を構築しました。
【開発環境】
・PC(OS):Windows 10
・ソフトウェア:Docker for Windows
・Dockerコンテナ:ubuntu:latest
windowsでpython実行環境を用意するのが面倒だったので、Dockerを使っています。Dockerをよく知らない方でも、簡単に使うだけなので難しくはないかと思います。
まず、WindowsマシンにはDocker for Windowsがインストールされている状態から始めます。UbuntuのイメージをDocker Hubから取得するので、インターネットに接続できる環境で実行してください。
①Docker Quickstart Terminalを起動します
②以下のコマンドでDocker Hub(仮想イメージが置いてある場所)からUbuntuをダウンロードします
docker run ubuntu:latest
③以下のコマンドでUbuntuを起動します
docker run -it -v /c/Users/ユーザ名/フォルダ名:Ubuntu上のパス ubuntu:latest /bin/bash
※Bluemix CLIをWindows環境から受け渡すため、Windows側とUbuntu側のフォルダを連携させています
④以下のコマンドを一通り実行します
・apt-get更新
apt-get update
・SSHサーバー
apt-get install openssh-server
・sudo
apt-get install sudo
・日本語環境
apt-get install language-pack-ja-base language-pack-ja ibus-mozc update-locale LANG=ja.JP.UTF-8
・エディタ
apt-get install vim
・Python
apt-get install pytho3 python3-pip
※確認したところ、Python Flask自体はPython3で動作しますが、拡張モジュールがPython2でしか動作しない場合が多いようです。後日、Python2を同舟する内容に書き換えます。
・Git
apt-get install git
・Sqlite
apt-get install sqlite3
⑤ネット上からBluemix CLI(Bluemix_CLI_0.6.1_amd64.tar.gz)をダウンロードし、ユーザフォルダに配置します
⑥Bluemix CLIをインストールします
cd ③で指定したUbuntuのパス tar xvf Bluemix_CLI_0.6.1_amd64.tar.gz cd Bluemix_CLI ./install_bluemix_cli
⑦ここまでの作業をコミット(イメージに保存)するため、一旦Docker Quickstart Terminalを抜けます
exit
⑧適当な名前を付けて、今までの作業内容をイメージとして保存します
・コンテナID確認(一番直近の時間帯のコンテナIDを見つけます)
docker ps -a
・イメージに保存
docker commit イメージ名:タグ名
次回から起動するときは③のコマンドを上記のイメージ名:タグ名を使いましょう
docker run -it -p xxxxx:22 -p yyyyy:5000 -v /c/Users/ユーザ名/フォルダ名:Ubuntu上のパス イメージ名:タグ名 /bin/bash
※ポート22(SSH)へアクセスする時に使うポートをxxxxx(適当な空きポート)とする
※ポート5000(Python Flask)へアクセスする時に使うポートをyyyy(適当な空きポート)とする
※WindowsのユーザフォルダとUbuntuのフォルダを連携させる
Docker環境(コンテナ)に変更を加えた場合、上記のようにイメージにコミットしておきましょう。ぐちゃぐちゃいじってしまったときはコミットしなければよいので便利です。
SSH(ポート22番)をフォワーディングする設定を入れているのは、Dockerターミナルがコマンドプロンプトベースなので日本語入力を受け付けないため、Tera Term(SSH)経由で操作するためです。