初めに
皆様こんにちは。私は2Bペンシルと申します。いつもは趣味で小説を書きながら、時たまシナリオライターメインのマルチライターをやっています。
さて、多くの方は「電子書籍を出版しよう!」と考えた際(考える人は少ないか?) 、Kindle Direct Publishing(以下KDP) が候補に挙がるのではないかと思います。
しかし、ネットで検索すると色々なサイトがヒットしてしまい、あまりの情報量に頭が混乱したという経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現に、私はそれらの情報を読み込むのに時間がかかって半年ほどKDPでの出版を控えたことがあります。
ですので、「KDPの出版はハードルが高いな……」と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そういう方へ向けて(ついでに私の備忘録的な物もかねて)、KDPでの出版方法を簡単にまとめてみようと思います。
私の記事で出版方法が分からず迷っている方が少しでも減ったならば幸いです。
【注意】
全ての疑問に答えようとするとそれこそ見づらくなって本末転倒であると考えましたので、最低限にまとめました。より知りたいまたは良く分からないという場合はお手数ですが、私のTwitterアカウントである2Bペンシル(@2B_pencil_0615)へご連絡ください。
また、アカウント登録については解説しません(実はこっちの方が煩雑)。こちらも分からない部分がありましたら、私のTwitterまでご連絡ください。
ちょっとその前に
・KDPで稼げるのか?
⇒ネット上における知名度がない限りは全く売れないです(私も売れない^^)。知名度があっても厳しいというお話もあります。
・一冊当たりの文章量はどれくらい?
⇒大体一万字から十万字です。それ以上にすることもできますが、ファイルサイズによってコストがかさむ場合があります(ロイヤリティ設定による)。
・値段設定は?
⇒10000字/100円が目安だと考えています。ただし、ネームバリューがある場合はもう少し高くても売れるようです。もちろん、もっと高くしてもOKです(売れるかは不明)。
目次
Step.1 文章ファイルを用意しよう
Step.2 表紙を用意しよう
Step.3 用意した文章ファイルを変換しよう
Step.4 変換したファイルをKindleプレビュワーで校正しよう
Step.5 実際にKDP上で出版しよう
Step.1 文章ファイルを用意しよう
こちらが今回出版する『夏 怪奇小説短編集』になります。Microsoft Wordで作成し、推敲や校正を終わらせてあります。
実はKDPは.docx形式のファイルをそのままアップロードすることも出来るのですが、それだとKindleプレビュワーで確認ができないため、煩雑にはなりますがいくつかの変換を挟んでいます。
私の場合は
Docx形式→txt形式→ePub形式→mobi形式(アップロード)
の変換を行っています。
「変換なんて面倒!」という方は.docxファイルをそのままあげても問題ないかと思われます(AmazonがOKを出しているので)。ただ、その際にレイアウトなどがどうなるかは不明です。
次にこちらをメモ帳に張り付けます。そして、Step.3で使用するでんでんコンバーター(作成者:電書ちゃんねる様)へむけてでんでんマークダウンで数か所記述を追加します。具体例についてはリンク先を参照ください。
この際、でんでんコンバーターの作成元である電書ちゃんねる様が提供していらっしゃるでんでんエディターを使用すると楽です(私の場合は追加する記述が僅かなので使っていません)。
記述を追加し終えたらファイル名を付けて、txt形式で保存しましょう。これでstep.1は終わりです。
Step.2 表紙を用意しよう
表紙は
・1562×2600ピクセル
・JPEG形式 or TIFF形式
で用意する必要があります(サイズについては決まっていませんが、このサイズが見やすいと思います)
用意したものがこちらになります。
この際、表紙に使う写真の著作権などには十分注意してください(今回は私が海に行った時に撮った写真をトリミングして、MSペイントで文字を入れてあります)。
また、文字の大きさも出来る限り大きくしましょう。というのも、KDP上で表示されるサムネイルは非常に小さいためです(今回はタイトルが600ピクセル、他の文字が100ピクセル)。
表紙が完成しましたら保存して、分かりやすいところに置いておきましょう。これでStep.2は終わりです。
Step.3 用意した文章ファイルを変換しよう
先ほど作ったtxt形式のファイルをでんでんコンバーターへ取り込みます。
初めに”アップロードしてね”の部分で〔ファイルを選択〕をクリックし、文章ファイルをクリックします。
次にタイトル、作成者の欄にそれぞれ入力し、”ページ送り方向”で縦書きか横書きかを選択します。
”お好みでどうぞ”の欄は目的にあったものを選びましょう。基本的に初期状態のままで問題はありません。
最後に、下の方にある〔変換〕をクリックします。一万字程度ならすぐに終わり、ePub形式で出力されます。
これでStep.3は終わりです。
Step.4 変換したファイルをKindleプレビュワーで校正しよう
Kindleプレビュワーをダウンロードして開きます(リンク先には他にも使えるツールがあります)。
〔本を開く〕をクリックすると、先ほど出力したePubファイルがありますので、それをクリックして少し待ちます。
すると疑似的なKindle端末が出てきますので、その上で改行やリンクなどが間違っていないかどうかを確認します。
問題があれば、Step.1に戻って表記の仕方やでんでんマークダウンの記述を見直したうえで、もう一度Step.3と同様の操作を行ってもう一度確認します。
問題が解決しましたらStep.4は終わりです。本をエクスポートして、mobi形式で保存します。
Step.5 実際にKDP上へ出版しよう
さて、いよいよ出版です。アカウントを作ってある前提で説明を進めます。
ログインしましたら、”電子書籍または有料マンガ”という欄があると思いますので、クリックして再度ログインします。
あとは必要事項を記入していきます(何を記入すれば売れるとかは聞かないでくださいね)。記入し終えたら、オレンジ色の”保存して続行”をクリックして次のページに進みます。
次のページでは実際に原稿ファイルや表紙のアップロードを行いますが、画面の指示通りに行えばOKです。アップロードを終えたら、オレンジ色の”保存して続行”をクリックして次のページに進みます。
最後にロイヤリティと値段を設定します。この時、70 %のロイヤリティを設定するには値段を250円以上に設定する必要があります(参考1・参考2)。私は税込108円で出版しましたので、ロイヤリティは35 %が限界です。他の部分についてはそれぞれご確認ください。
入力が終わりましたら、”Kindle本を出版”をクリックして出版です。反映に時間がかかるため、あとは出版されるまで待ちましょう(最長72時間)。
お疲れ様でした。
4.おわりに
各入力フォームに付随している説明を読みながらやっていけば、そこまで時間はかからないかと思われます(大体1時間くらい)。
「とりあえず一冊出したい!」という方向けの参考になれば幸いです。
しかしこのコラムでは簡略化するために、かなり説明を削ってあります。特にKindle UnlimitedやKDPセレクトについてなどです。
そのため、より詳しく知りたいという方はAmazon公式や別の方がお書きになられたサイトなどを見ていただけると幸いです。
では、2Bペンシルがお送りしました。良きKDPライフを!
5.参考サイト
six apartブログ Kindleダイレクトパブリッシングで電子書籍を出版するときの注意点まとめ 清田いちる著
https://blog.sixapart.jp/2013-05/KDP-troubles.html#1
どうも管理人です♪
上記手順で公開した2Bペンシル先生「2Bペンシル怪奇小説選集Ⅰ」です☆
是非是非読んでみちゃってください!
2Bペンシル先生の怖い話の電子書籍(Kindle版)が出ました☆
不思議怖いお話がサクッと読めます(((;゚д゚)))